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9.11

Dec 30,2020

つぶやきブログ

9.11を知らない世代が増えてきました

と感じたのは、この半年前にお邪魔した大学の講義。
そりゃそうだな、あれが起きたのは私が16歳とかその頃
もう20年前になります

夜、母がご飯を作る横で電話をしているときに
テレビであの映像が流れ込んできて
リアルな映画を観ているような気分でした

「え、待って待って待って、なにこれ」
そんなことを電話口で話したのを覚えています

飛行機が大きなビルにつっこんで煙をあげているんだもん。

その後、イラクには大量化学兵器があるということを建前に
アメリカからの報復を日本も後押しし
イラク戦争へと流れていくことになります。

その戦争に兵士として参加した人と、ベルギーで知り合いました
同い年でした
難民としてイラクを離れベルギーに落ち着きました
彼の1番の友人は、かつての敵だったアメリカ人です

分かりやすく理解するのは、
9,11で多くの人が犠牲となったことの仕返しをしたいという心境。
当時のワールドトレードセンター内部の状況が明るみになればなるだけ その悲惨さにゾッとします

一方、なかなか取り上げられることのない「9.11をやってしまった原因」。
アメリカとロシアの戦争をアフガニスタンで行い、
その手足となって戦った人々を裏切るようなことをし続けた結果のテロ行為でした

そしてまた次の結果、生んだのは 普通の人々の悲しみと犠牲でした

大義名分だった大量化学兵器は見つかりませんでした 

テロにはもちろんNO
そして自国ファーストで物事人を扱う政治もNOです

その政治家を選んだのは国民です
きちんと選ばなかったのも国民です

当時の首相、好きでした親近感を持っていました
一部の拉致被害者が帰国できたことは彼の功績の一つです

一方で
イラク戦争を後押ししました

日本が戦争に負けた国だし、アメリカの軍事力が必要だから仕方がなかったのでしょうか

私たちが選びました

日本の決断の先に、今も犠牲となって死んでいく我が子を見送る母たちがいます
彼女たちに「あなたの子の死は仕方ないことなんだ」と私たちは無言で言っています

自分たちだけ平和だといいのでしょうか
自分たちの手が汚れなければ「平和」と言えるのでしょうか

9.11の前と後になにがあったのかを知らずに
ただメディアのいうままに
政治のなすがままに
「イスラム教こわい」なんて思ってた自分にとって今日は戒めの日です